“胃腸も不調で頭痛もひどい”、辛い状況です。
しかし、胃腸炎といえば嘔吐や下痢、胃痛が主な症状ですよね。
その胃腸炎と頭痛は関係があるのでしょうか?不安になりますよね。
胃腸炎と頭痛、その対処法を考えてみましょう。
胃腸炎と頭痛の関係は?
ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の症状として風邪に似た症状があげられ、頭痛もその一つです。
頭痛を緩和させる薬にはアセトアミノフェンやカロナールがあります。しかし、そんなに強い薬ではありませんが、胃腸炎である状態ではさらに胃に刺激を与えてしまいます。
脱水症状が進んだ場合も頭痛を伴います。
水分補給はできていますか?
嘔吐が激しいと水分補給が難しいですが、時間を空けて少量ずつでも水分を摂りましょう。
長いあいだ水分補給が困難な場合は医師の診断をうけましょう。また、胃腸と頭痛がひどい場合にストレスが原因であることは珍しくありません。
ストレス性の頭痛が原因で、吐き気を誘発することもあります。
偏頭痛など精神的ストレスからくる頭痛は、アセトアミノフェンやカロナールが効かないこともあります。
困ったことに薬に頼ってばかりはいられないということですね。また、“吐き気があるから胃腸炎だ”と自己判断していませんか?
頭痛からくる吐き気や嘔吐もあるのでまずは医師の診断を受け胃腸に所見があるかを確認しましょう。その上で薬の服用に注意しながら頭痛の対処をしていく必要があるでしょう。
特に注意が必要な場合は今までにないような激しい頭痛と吐き気です。
脳の病気のサインの可能性があるのでおかしいと感じたら医療機関を受診しましょう。
- 胃腸炎で風邪に似た頭痛が起こることがあります
- 鎮痛剤は胃の負担になるので胃腸炎を悪化させてしまう可能性があります
- 脱水症状の1つに頭痛があります
- ストレスが原因で胃腸の不調と同時に頭痛が起きる場合があります
- 激しい頭痛と吐き気は脳の病気のサインの可能性があります
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頭痛を緩和させる応急処置は?
頭痛がひどいのに鎮痛剤もよくないとなったら一体どうしたらよいのかと途方にくれてしまいますよね。
薬に頼らず頭痛を緩和させる方法をご紹介しますので、試してみてくださいね。
患部を冷やす、または温める
ズキズキと脈のように波打つ頭痛は偏頭痛である可能性が高いです。
偏頭痛といっても頭の片方だけが痛むとは限りません。血管が拡張して痛みがでるので患部やこめかみを冷やすと少し楽になります。
アイスノンなどの冷却枕を利用して患部を冷やしてみましょう。また、眼精疲労や肩こりも頭痛の原因となります。そのような、筋肉の緊張によって起こる頭痛には温めることが効果的です。
蒸しタオルなどで目元や首筋を温めてみましょう。また入浴やマッサージなどで目や肩の筋肉の血流を良くしましょう。
偏頭痛と緊張性の頭痛は起こる仕組みに違いがあり、偏頭痛の場合は温めると痛みが増しやすいので気をつけましょう。
ツボを刺激する①「百会(ひゃくえ)」
百会は万能のツボと言わていますが頭痛に良く効くツボです。
自律神経を整える効果もあり、精神的に張り詰めていて自律神経を乱しているなら百絵を刺激してみましょう。
場所は頭のてっぺんにあり、両耳を繋いだところに位置します。つむじの少し前になります。
ツボを刺激する②「完骨(かんこつ)」「天容(てんよう)」
完骨や天容は偏頭痛に効果があるとされています。
耳の後ろの骨の膨らみの下が完骨です。骨の膨らみに向かって押し上げるように刺激しましょう。
天容は完骨のさらに下、下顎の骨の角です。
完骨と天容を意識して首をマッサージすると緊張が緩和されすっきりします。
ツボを刺激する③「外関(がいかん)」
緊張性の頭痛の場合は眼精疲労や肩のコリをほぐしましょう。
外関はむくみをとる効果もあり体の倦怠感にも効果的です。
手の甲側、手首の関節中心から指2本肘方向へ上がったところにあります。
はちまきやてぬぐいを頭に巻く
血管が拡張してズキズキ痛む場合には、はちまきやてぬぐいを頭に巻くことにより、血管の拡張を抑えこめかみのツボの刺激にもなり痛みを緩和させることがあります。
《頭痛の応急処置》
- 頭やこめかみを冷やす、または首や肩を温めて血行をよくする
- ツボを刺激する(「百会」「完骨」「天容」など)
- はちまきやてぬぐいを頭に巻く
生活を見直して原因を取り除いていく
生活を見直して原因を取り除いていくのも大切です。
十分な睡眠と適度な運動
十分な睡眠に適度な運動は体の回復力を高め血行をよくするだけでなくストレス緩和にも効果があります。
パソコンやスマホなど長時間同じ姿勢でいたり、目を酷使したりしていませんか?
眼精疲労や肩こりは体の不調を招きます。
日々の健康的な習慣づくりでストレスに負けない、免疫力の高い体を目指しましょう。
ストレスをためない
気持ちをコントロールするのはとても難しいことです。ですが、自分なりのストレス解消法をみつけて適度に気分転換をしましょう。
食事をしっかりとる
生活の乱れがある場合は食生活も見直しましょう。
食事をしっかりとることは体のバランスやリズムを整えるのに大切なことです。胃腸の様子をみて頭痛を緩和させる食材を取り入れてみましょう。
頭痛にはEPAやDHA、タウリン、ビタミンB、ビタミンEがおすすめです。
- 納豆
- サバやサンマなどEPA、DHAを含む青魚
- イカ、タコなどタウリンが豊富な魚介
青魚や魚介類は消化に悪いので下痢や嘔吐、吐き気などがあるときは避け、また食べ過ぎにも注意しましょう。
間違えやすい病気に注意
吐き気や嘔吐を伴う激しい頭痛は、危険な病気の疑いがあります。急激に起こる頭痛や痛みが激しくなる場合は脳の病気の可能性も。
以下の症状が現れたときはすぐに医療機関を受診しましょう。
《危険な頭痛》
- 今までにない激しく強い頭痛(バットで殴られたような痛み)
- 痛みが急に激しくなる
- 手足のしびれや痙攣がある
- ろれつが回らない
- 意識がもうろうとする
おかしいと思ったら医療機関に!
胃腸炎と頭痛の関係とその対処法についてお伝えしました。
薬は逆に胃腸炎を悪化させたり頭痛を誘発してしまうものです。できれば薬を服用せず、痛みを緩和させたり誘発を抑えたりして乗り切りましょう。
危険な病気のサインと似た症状もあるのでよく様子をみて、おかしいと思ったらすぐに医療機関に診てもらいましょう。