子供が嘔吐を繰り返す時の原因は?

子供の繰り返す嘔吐。

見ているだけでもとても辛いものです。

子供には余計な心配をさせまいと気丈に振る舞いながらも、心の中はどう対処するべきか不安でいっぱいになります。早く原因を突き止めて楽にしてあげたいものですが、嘔吐と言っても考えられる病気は様々。

繰り返す嘔吐はお腹が原因とは限りませんし、緊急を要する場合もあるので見極めが必要です。

そこで、子供が嘔吐を繰り返すときに考えられる病気とその対処法についてお伝えしたいと思います。

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嘔吐を繰り返す病気

急性胃腸炎

繰り返す嘔吐の症状がみられるときの多くが急性胃腸炎です。

細菌性とウイルス性があり、ロタウイルスに関しては5歳までにほとんどの人が感染すると言われるほど、子供にとっては非常に身近な病気です。

ロタウイルスは白色便が特徴で、細菌性は血の混じった便が出たり発熱したりします。しくしくと腹部が傷んだり、下痢症状も主な症状の一つです。

嘔吐は繰り返すことが多く、半日ほどで軽くなっていきます。まず率先して行いたい対処は水分補給です。

嘔吐や下痢で体の水分は奪われ脱水症状に陥る危険があります。水分を摂っても吐いてしまう場合は一時間ほどあけてから少量づつ与えましょう。効率よく水分補給をさせるなら経口補水液がおすすめです。

ぐったりして顔色が悪い、水分がとれず汗も涙もでないなど脱水症状の進行ががみられたら、点滴が必要かもしれません。

早めに医師の診察を受けましょう。感染を防ぐために、吐物や便の処理には直接触れないように注意し、手洗い消毒をしっかりと行いましょう。

ウイルスに対して有効な消毒液は次亜塩素酸ナトリウム液です。市販されている5%濃度の家庭用塩素系漂白剤でもすぐに作ることができます。

便や吐物が付着した床やおむつは0.1%の消毒液で、衣類のつけ置きやドアノブなどの消毒には0.02%の消毒液で消毒をしましょう。

⦅消毒液の作り方⦆

5%濃度の消毒剤を使用した場合

  • 500mlのペットボトルに
    キャップ2杯(10ml)の消毒液と
    水(500ml)を入れれば
    0.1%の消毒液が完成。
  • 同じようにして
    キャップ半分弱(2ml)の
    消毒液で作れば
    0.02%の消毒液が完成。

※ペットボトルを使用する際は
誤飲を防ぐためわかりやすく表示し、
小さい子供の手の届かないところで
管理しましょう。

虫垂炎

虫垂炎(いわゆる盲腸)でも嘔吐は起こります。

虫垂炎とは盲腸の下にある虫垂突起が炎症を起こしたもので、主な症状は右下腹部の痛みと嘔吐、発熱です。虫垂炎が進行すると腹膜が刺激されて嘔吐を繰り返す場合があるのです。

子供の場合は進行が早く、虫垂突起に穴が空いて腹膜炎を起こすリスクが高いので、腹痛を強く訴えるようであれば虫垂炎を疑ってすみやかに受診しましょう。

頭の中の出血

嘔吐はお腹の症状だけでなく頭(脳)の症状でもあります。頭を強く打った時は脳出血が心配です。

頭の中で出血が起こると嘔吐が起こるケースがあります。けがの具合い以外にも意識障害や嘔吐がないかが受診の目安です。

子供の場合は血液量が大人に比べて少なく、頭の中で出血した際、貧血症状が現れることがよくあります。

上手に症状を訴えることができず、機嫌が悪くなったり暴れたりするかもしれません。一晩ほどの間は様子をみていてください。しかし、吐いたからと言って必ずしも出血しているというわけではありません。

脳震盪(のうしんとう)を起こしても嘔吐はみられます。

脳震盪は強い打撲を意味します。記憶障害や意識障害などが見られたらすぐに受診をしましょう。

嘔吐の他に顔色が青白くなっていないか、頭痛がひどくなっていないか、意識ははっきりしているか、瞳孔の大きさは左右対称か、けいれんはないか・・・など、様子に異変が感じられたらただちに脳外科を受診しましょう。

骨髄炎・脳炎

骨髄炎・脳炎は、ウイルスや細菌、寄生虫などを主な病原とし骨髄に炎症を起こします。

4歳までにほとんどの子供がかかると言われている身近な病気である手足口病合併症としても注意が必要な疾患です。手足口病自体は病院での治療は必要ありませんが、発熱が続いたり、嘔吐頭痛を訴え続ける時は骨髄炎や脳炎を疑ってすみやかに受診しましょう。

周期性嘔吐症
(アセトン血性嘔吐症)

何らかの原因により血中のアセトン(ケトン)体が増え、嘔吐を繰り返してしまう疾患です。

頭痛や腹痛、めまいを訴えることもあり、嘔吐した後は意識が低下し眠ってしまうこともあります。吐きやすかったり定期的に嘔吐したりする場合は周期性嘔吐症の発作かもしれません。

主に2歳から10歳の子供に発症し、成長とともに代謝が上手にできるようになり発症は減少する傾向があります。

原因ははっきりわかっていませんが疲れや空腹などの身体的ストレスや風邪などのウイルス、精神的ストレスが誘発して起こるケースが見られます。夕食をとらなかった翌朝に嘔吐する例も少なくなく、空腹などの身体的ストレスを少なくするためにも規則正しい生活を心がけることが大切です。

また、アセトン体を増やしてしまう脂肪分は避け、嘔吐による脱水症状を防止するために水分補給はしっかり行いましょう。

効率的に水分栄養を補給できる経口補水液がお勧めです。子供は大人に比べて未熟で吐きやすいと言えますし、また吐きやすいのには遺伝も関係してきます。

しかし、正しい生活習慣を意識すると改善方向に向かう場合も少なくありません。

日頃から意識しておくと発作の予防にも良い影響となるでしょう。

嘔吐にお勧めの経口補水液とは

嘔吐を繰り返す子供の看病に必要なのは水分補給です。

下痢や発熱を伴う場合は特に意識をしたいものです。嘔吐などの際に失われるのは水分だけでなく塩分やカリウムなどの電解質も含まれます。

そんなときは、体液に近い浸透圧で軽度から中程度の脱水症状の水分補給や電解質の補給に適した経口補水液を利用しましょう。

“スポーツドリンクではだめなの?”

コンビニや自動販売機でも手軽に手に入るスポーツドリンクですが、糖分が多く、カリウムの量は経口補水液に満たないためやはり経口補水液が適しています。最近ではドラッグストアなどで容易に手に入りますが、実は家庭にあるものでも簡単に作ることができます。

⦅経口補水液の作り方⦆

 

  • 水1リットルに、
    砂糖大さじ4
    塩小さじ1/2を溶かす

 

  • レモン果汁
    適宜混ぜれば完成

※赤ちゃんの場合は
水を湯冷ましにしましょう

 

これなら簡単ですね。

夜中の急な発熱や嘔吐にも是非覚えておきたいレシピです。子供が水分を欲しがる場合は問題ありませんが、水分を受け付けない場合はスプーン1杯から与えましょう。

それでも嘔吐してしまう時は1時間ほど休んでから少量づつ与えてみます。

場合によっては病院へ!

子供の嘔吐を繰り返す病気対処法をご紹介しました。

嘔吐はお腹だけでなく脳の症状でもあります。病院での治療が必要ない場合から緊急を要するものまで様々なので、どんな病気が考えられるのか知っておきたいですね。

子供の場合は大人と違って発達が未熟なために吐きやすいものです。

見極めが難しいところですが、それまでの様子からよく推測し、症状の様子をよくみて対処し、緊急性が見られたらただちに受診をしましょう。

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