胃がもたれやすくて食事が美味しく食べられない。ストレスがすぐに胃にきてしまう・・・。そんな風に胃が弱く悩んでいる方ピロリ菌の検査は済んでいますか?

「ピロリ菌」、正式名称「ヘリコバクターピロリ」。飛んでいきそうな、はたまた、かわいい生物のような名前をしている菌ですが、その正体は感染すると胃を傷つけるという厄介な細菌なのです!

胃の中では食べ物を消化するため強い酸性となっていて、細菌は住むことができないと思われていました。
そんな中、ピロリ菌は発見されました。ピロリ菌は粘液の下に潜り込んだり、私たちの胃を傷つける毒素を出したりして、自らを胃酸から守っているのです。

ピロリ菌は慢性胃炎胃潰瘍などの原因そのものだと言われています。つまり、除菌してしまえば胃の症状に悩むことがぐっと減るというわけです。まずはピロリ菌に感染しているかの検査から始めましょう。

「ピロリ菌に感染してるんじゃないか・・・?」
「除菌して胃の不調を改善したい!」

そう思っているあなたに、ピロリ菌の検査方法とその費用についてお伝えいたします。

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いろいろなピロリ菌検査

ピロリ菌の検査は大きく分けて2種類

一つは、内視鏡を使って胃の粘膜の一部を取ってピロリ菌を保菌しているかを調べる方法。もう一つは内視鏡をつわかない方法です。

十二指腸を診るために行うのは上部内視鏡というもので口、または鼻から細い管のようなカメラをいれて直接診察します。

内視鏡検査の前日夜9時以降は水以外は飲食禁止。当日は発砲剤という白い液体を飲み、さらに部分麻酔をして行います。

検査自体は15分前後で終わります。少し身構えてしまうような検査ですが、直接見て診断できるという大きなメリットがあります。

内視鏡では胃の中を確認して、所見のある部分の胃粘膜を採取することができます。採取と言ってもついでにちょっとつまむ、そんな程度なので痛みなどは感じないことがほとんどです。

最近では胃粘膜を採取しなくても特殊な波長をあてて診断ができるシステムも使われていますが、一般的な採取した胃粘膜を使った検査方法をみてみましょう。

培養法

採取した胃粘膜の菌を培養します。

つまり、人工的な環境で菌を増やして診断します。そのため、3日から1週間ほど日数はかかりますが確実な方法と言えるでしょう。

鏡検法

摂った胃粘膜を顕微鏡で観察します。ピロリ菌がいるか、またピロリ菌によって胃に影響が起きているかがわかります。

診断は培養法ほど確実ではありませんが、すぐに診断ができ時間がかからない事がメリットです。

迅速ウレアーゼ試験

ピロリ菌が胃で生き抜くために出している「ウレアーゼ」という酵素は、尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解します。この働きによってピロリ菌の周囲は強アルカリ性になるため強酸性の胃の中でも生きていけるというわけです。

迅速ウレアーゼ試験は、PH指示液に摂った胃粘膜をいれて酸性かアルカリ性か見て検査をします。20分程度で確実に診断ができます。

では次に、内視鏡を使わない検査をみてみましょう。

抗体検査

血液検査尿検査によって「抗体」を調べます。人間の体は細菌が体内に侵入すると「抗体」を作ります。

ピロリ菌に対する抗体の有無をみて感染しているかを診断します。

尿素呼気試験

呼気、つまり吐いた息で検査します。容器に息を吹き込み、特殊な試験を飲んで20分ほどしたら再度容器に息を吹き込みます。

ピロリ菌が出しているウレアーゼの働きによって尿素がアンモニアと二酸化炭素に分解されているのか判断できます。簡単確実で時間も30分程度なので、ピロリ菌除菌後の判定によく用いられています。

便中抗原測定

便を採取してピロリ菌抗原があるかを調べます。小さなお子さんでも失敗することなく検査ができます。迅速キットもあるので検査が難しい患者さんにはとても便利ですね。

ピロリ菌の検査にかかる費用は?

ピロリ菌胃がんを引き起こす細菌と言われています。そう言われれば、ほとんどの人が検査をして除菌してしまいたいと思いますよね。

しかし、実際には誰でもそのような検査や除菌が健康保険適用で行えるのではなく、ピロリ菌によって胃に症状がでている人を健康保険対象としています。

2013年2月21日から健康保険適用の幅は広がり、それまで胃潰瘍十二指腸潰瘍などの特定の病気の治療として適用されていたものが慢性胃炎に対しても適用されるようになりました。

潰瘍ほどではなくても慢性的な胃の症状は辛いものです。そんな慢性胃炎に悩んでる人もピロリ菌の検査に健康保険が適用されるのは嬉しいことですね。

しかし、保険適用の慢性胃炎とは内視鏡で診断されたものに限ります。

簡単な検査でピロリ菌の有無を確かめて除菌ができたらいいのですが、そう簡単にはいかないようです。

内視鏡は予約も必要ですし、気軽な検査とは言えませんが、胃の症状を正確に診断するのに不可欠です。

内視鏡で採取した胃粘膜で検査する場合

ピロリ菌がいたならば除菌したいですよね。健康保険適用で除菌を受けるためにはまず内視鏡を受けます。

内視鏡で胃粘膜を採取して培養する場合、保険を適用させた3割負担で相場は約10,000円ほど。
病院によって料金は異なるので心配な場合は事前に確認をしておきましょう。

内視鏡を使わずに検査する場合

■抗体検査・・・・・・・2,000円前後
■尿素呼気試験・・・3,000円前後

判定を確実なものとするために内視鏡と合わせて行う場合があります。また除菌後に除菌ができたかの確認には内視鏡を使わない検査をするのが一般的です。

ピロリ菌に感染しているかだけ知りたい

今では胃がんのリスクのもととして広く知られているピロリ菌。胃の症状はなくとも検査だけしたい

そんな方も少なくないのではないでしょうか。

この場合、残念ながら現在の医療制度では健康保険は適用されず自費診療となります。

医療機関でピロリ菌の有無を確認だけするとなると、診察代を含め尿素呼気試験8,000円前後くらいでしょう。保険適用外で内視鏡を受けるとなると、さらに高額になり20,000前後することもあります。

医療機関によって診察料、検査ができる設備にも違いがあり金額は一定ではありません。事前に確認しておくと安心ですね。

自分でできるキットを活用

内視鏡を使わないで自宅で簡単に診断できるキットが販売されています。すでに胃の不調を感じている場合は医療機関で検査をすることをお勧めします。

しかし、ピロリ菌の有無だけを知りたいや、お勤めでなかなか医療機関を受診することができない方にはキットも便利ですよ。

診断の信憑性について、医療機関用のキットとの違いはあるものの、もともと医療機関でも使われているような製薬会社から販売されているキットなので安心できますね。

問題は、検査キットを扱うのが素人であるということくらいでしょう。正しい結果を知るために、温度や時間など説明書をしっかり読んでから行いましょう。

■抗体検査キット・・・・・・・4,000円前後から7,000円前後
■便中抗原検査キット・・・3,000円前後から6,000円前後

検査結果を自分で判定するものや、検査機関に送付して判定を待つものがあります。もちろん全額自費負担となりますが、時間に縛りがない上に安価で検査ができるのはとても魅力的ですね。

さいごに。

ピロリ菌検査とその費用についてお伝えしました。

普段から胃の症状に悩んでいる方も、胃がんのリスクとしてピロリ菌を意識している方も、是非参考にして自分にあった検査方法を見つけてみてくださいね。

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