嘔吐をすると、緑色の嘔吐物・・・・

口の中は苦み・・・。

胃が空っぽなのに吐き気が治まらず吐き続けているのではないでしょうか?
とてもつらい状況ですね。

大変な不快感から身体の異常事態であることは感じていると思います。

しかし緑色の嘔吐物が何なのかわからないままではとても不安ですね。

今回は、

  • 緑色の嘔吐物の正体が何なのか?
  • その原因にはどのような病態があるのか?

についてまとめました。

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嘔吐物が緑色の正体はなに?

嘔吐物が緑に見えるのは実は、胆汁(たんじゅう)が混じっているからです。

 

胆汁は肝臓から分泌される液体で、胆のうに溜まり十二指腸へ流れます。
胆汁はほとんどが水から構成され、胆汁酸、ビリルビン、コレステロールが含まれています。

もともと消化酵素はありませんが十二指腸で膵液と混ざり膵液の消化酵素を活発にし、脂肪やたんぱく質を分解し、腸での吸収を促します。

腸から吸収された胆汁は肝臓に戻りまた分泌されるのです。

その胆汁が逆流し、嘔吐すると緑色の嘔吐物になります。

逆流して口から出すことで胃や食道を荒らしてしまいます。

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胆汁を嘔吐する原因は?

緑色の嘔吐の正体は胆汁です。

胆汁を嘔吐することを胆汁性嘔吐とも呼びます。

胆汁が逆流し嘔吐するの原因には

  • 嘔気が非常に強いとき
  • 輸入脚症候群
  • 腸重積
  • 中腸軸捻転・ヒルシュスプルング病など先天性の疾患
  • 外鼠径ヘルニア嵌頓

などが挙げられます。

嘔気(吐き気)が非常に強いとき

吐き気が起こって嘔吐したときはまずは、胃の中にあるものを嘔吐します。
それが空っぽになり、それでも吐き気が治まらないと次には胃液が出ます。

さらに吐き気が続く場合、血や胆汁の混じった嘔吐をするのです。

胃液は透明から白っぽい色で酸っぱいのもですが、胆汁は黄色から緑色をしていてとても苦いものです。

要するに、胃が空っぽになっても(吐くものがなくなっても)、なお吐き気が治まらない時に起こりやすいということです。

一言でいうと「吐きすぎ」ということです。

感染性胃腸炎、二日酔い、つわり、乗り物酔い、食生活の乱れによる胃酸過多など、吐き気が止まらないときに見られることがあります。

輸入脚症候群(ゆにゅうきゃくしょうこうぐん)

胃癌などで胃の切除後に、Billroth Ⅱ法(ビルロートⅡ)・Roux-en Y法(ルーワイ)と呼ばれる方法で再建した場合に起こることがあります。

輸入脚症候群と言って、上のように輸入脚と呼ばれる腸管の盲端部分の圧が上昇して、吻合部から胆汁が逆流し、嘔吐を起こします。

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実は胆汁の嘔吐は大人よりも、乳幼児で見られる頻度が多く、乳幼児の場合には、まず最初に腸重積を疑います。

腸重積(ちょうじゅうせき)

腸重積とは腸管に中に腸管が入り込んでしまった状態で、とくに小腸と大腸の境目である回盲部(かいもうぶ)に多いとされます。

腸重積が進行したときにも緑色の嘔吐がみられます。

腸重積とは腸に腸が入り込んでしまう病気で、乳幼児によく見られます。

腹痛、嘔吐、血便が主な症状です。放っておくと血流障害が起き、腸が壊死してしまいます。

腸重積が疑われた場合はただちに救急外来を受診しましょう。胆汁を嘔吐すると胃や食道には大きな負担がかかり、胃のむかつきや痛みなども伴います。

また嘔吐を繰り返し体内の水分や栄養が排泄されてしまうので、脱水症状にも注意が必要です。
水や経口補水液で水分をとるように心がけましょう。

その他

乳幼児の場合、腸重積が原因として最多で、まずはこの病気を除外することが重要です。

その他にまれではありますが、中腸軸捻転(ちゅうちょうじくねんてん)・ヒルシュスプルング病など先天性の腸の病気が原因で腸閉塞となり、胆汁を嘔吐することがあります。

また、後天的な原因としては、鼠径ヘルニアの嵌頓(かんとん:腸管が嵌り込んでしまうこと)により腸閉塞となり、胆汁を嘔吐することがあります。

 

最後に

緑色の嘔吐物の正体は胆汁だということがお解りいただけたと思います。

吐き続けることで結果的に胆汁が出て緑色の嘔吐物になります。
胆汁が出ると、胃も食道も荒れ、口の中は苦く、大変辛い状況になります。

嘔吐が治まらない原因は様々ですが、いずれにしても吐き気がひどい場合はしっかりと医師の診察を受けましょう。吐き続けることによって脱水症の恐れもあります。

脱水症状があらわれたらすぐに病院を受診しましょう。

まずは吐き気を治めて、その後は荒れた胃や食道に刺激の少ない食生活を心がけましょう。

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