胃腸炎の下痢、嫌なものですよね。

仕事も集中できないし、何度も中座するのは恥ずかしいものです。トイレで長居も気まずいですし、その後の臭いも気になります・・・。

早く何とかしたい下痢!

どんな方法で治していけばいいのでしょう?

ウイルスや細菌が原因の感染症胃腸炎は嘔吐や吐き気よりも下痢が治まるまで時間を要します。

それでも、急性胃腸炎の場合は突然始まった後1~2週間で収まるのが一般的です。3週間以上続いているならそれは慢性化していると言えます。長く続けば続くほど、体力は消耗していきます。

まずは胃腸をいたわった生活習慣であるかを見直してみましょう。

そうすれば下痢症状は早く回復していくことでしょう。

下痢を治す食事とは

下痢の時は腸で異常が起きています。

何も食べずに腸を休めさせることができればいいのですが、そういうわけにもいきません。人間ですからお腹はすきますし、栄養不足になっては返って回復が遠のいてしまいます。

ですから、整腸作用のある食材や腸に負担の少ない消化のよい食事を心がける必要があるのです。

うどん

うどんは消化にいいので下痢の時におすすめです。

お粥も消化にいいのですがうどんのほうがエネルギーやタンパク質が多く含まれているため少量で栄養補給するのにより向いていると言えます。

大根

大根にふくまれる“ジアスターゼ”という消化酵素は大根おろしなど生で食べると効果的です。

消化酵素は不足すると下痢の原因になるため、日頃から胃腸のためにとりたい食材です。

季節を問わず割と安価で手に入り、様々な効能がある大根は台所の常備薬として重宝したいものです。

胃のムカムカにも効果があるので胃腸炎にはもってこいですね。しかし、下痢がひどい時は生は避けたほうが無難かもしれません。

人参

人参はお腹に優しく“ペクチン”という水溶性の食物繊維が下痢でダメージを受けた腸を回復させさらには粘膜を保護してくれます。

じゃがいも

じゃがいもにも“ペクチン”が多く含まれているので粘膜の保護になります。

デンプン質が多いので消化をよくするためにしっかり加熱し、食べ過ぎには注意しましょう。

ストレスを緩和させる効果があるのでストレス性の下痢にも効果があります。

豆腐

タンパク質も必要な栄養です。しかし下痢をしているときは脂のある肉は避けたほうがよいでしょう。

豆類は腸で発酵して胃腸炎にはよくありませんが、豆腐はそれほど負担はありません。

白身魚

タンパク質をとるのなら赤みよりも白身魚が消化に良いです。

茹でてほぐしてうどんやお粥に入れれば、脂分を落として栄養を取ることができます。

たまごもタンパク質を効率よく取ることができます。

溶いて加熱すると口当たりもよく少量ずつ口に入るのでおすすめです。

りんご・バナナ

りんごやバナナにも“ペクチン”が含まれていて、粘膜を保護し腸の調子を整えてくれます。

下痢にも便秘にも効果があり、ビタミンも摂取できるのです。

ヨーグルト

ヨーグルトといえば“乳酸菌”“ビフィズス菌”はおなじみですね。

腸の働きを整え健康な腸内環境を作ってくれます。

はちみつ

はちみつには整腸作用があり、下痢にも便秘にも良いです。

消化吸収によい糖分で体に浸透しやすく疲労回復にも効果があります。

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下痢によくないもの

次に下痢に良くないものを紹介します。

アルコールや香辛料、カフェインなどの刺激物

刺激物は胃酸過多になり胃の粘膜を傷つけたり腸のぜん動運動を高めすぎてしまいます。

砂糖の摂り過ぎ

糖分の摂りすぎは腸内の浸透圧を上昇させ、それを避けるために水分が分泌されます。
そのため便がゆるくなるのです。

痢症状からの脱水を気にしてスポーツドリンクをガブガブ飲んではいませんか?

水分補給はスポーツドリンクじゃないの?と思われるかもしれません。スポーツ等の水分補給には便利なスポーツドリンクですが下痢の水分補給には不向きなのです。下痢をするとカリウムや電解質が多く失われます。

それを補うには糖分が高すぎない経口補給水が最適です。

経口補水液は浸透圧を上げない糖度でカリウムや電解質もスポーツドリンクより多く含まれています。ドラックストアなどにも売られているので手に入れるのは簡単です。

「OS-1(オーエスワン)」「アクアライトORS」などがあります。

「アクアライト」はスポーツドリンクの部類なのでお間違えのないように!

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下痢を治す生活習慣を

下痢を治すには生活習慣も見直しましょう。

睡眠をしっかりとる

具合の悪い時は特にしっかり睡眠をとりましょう。

回復を促すだけてでく、ストレス緩和にもなります。

暴飲暴食をしない

暴飲暴食をすると消化機能が追いつかず下痢が悪化していまいます。

また、暴飲暴食にはストレスが深く関係しています。

ストレスが溜まると満腹感を感じる機能が低下してしまいます。

ストレスを溜めない

ストレスなどによる緊張は腸を痙攣させ消化機能を低下させてしまいます。

軽い運動などを取り入れてストレスを溜めない努力をしましょう。

体を温める

冷たいものを取りすぎたり冷え性だったりすると腸の血行が悪くなります。

冷えたものを控えて入浴などで体を温めるようにしましょう。

下痢は腸の異常!

下痢は腸の異常で起きるものです。

食事に注意したり、腸の働きを妨げないような生活習慣が大事になります。下痢が続くとカリウムや電解質が失われ、体によくありません。

意識して胃腸をいたわって早く下痢を治すようにしたいですね。